社長メッセージ
DSCが担う社会的な使命とは？
そもそも証券会社のビジネスには、人々の資産形成や企業や政府の資金調達など、持続可能な社会の実現に貢献するという社会的に大きな意義があります。最近特に話題になっているニュースの一つである「資産形成」という観点について、日本では長年に渡り証券投資のリスク面にフォーカスされすぎてしまっている部分もあり、貯蓄による資産形成が非常に根強いものになっています。これによって、例えば家計金融資産の伸び率を日米で比較すると20年でアメリカは日本の2倍以上にもなっており、これが延いては国力の差にもつながります。また、人口減少や高齢化が進む日本では年金制度の維持・継続が難しくなっており、その危機感がNISAやiDeCoといった日本の政策にも現れています。そのような情勢下において証券会社は、証券投資のメリット・デメリットを正しくお客様に理解していただき、ご本人ですら気づいていないニーズを引き出せるような、お客様本位のサポートをしていかなければなりません。
また、経済成長という観点についても企業のグローバル戦略や成長戦略に合わせて、国内外での資金調達、IPO、M&Aなどを支えていくこともとても重要です。最近ですと特に為替の変化は企業の戦略を大きく変えうる要因にもなりましたし、金利の変動や諸外国各地域の情勢などを踏まえ様々なリスクをマネジメントしながらサポートしていける証券会社は、日本企業の成長・日本経済の発展のためには必須の存在であると思います。
大和証券は、個人・法人の投資家、事業法人、金融法人など、様々なお客様のニーズに応えてきました。そんな総合証券会社である大和証券のオペレーションセンターを担っているのが私たち大和証券ビジネスセンター（DSC）です。
したがって私たちのお客様は「大和証券」という会社になるわけですが、日々の仕事においては、「私たちのお客様は大和証券を利用されるお客様である」という考え方を大切にしています。お客様に最大限満足頂けるよう証券業務を支えていき、理想の資産形成・経営課題の解決を進めていくスペシャリストとしての矜持をもって業務にあたろう、というのが私たちが大切にしている考え方です。
DSCの強みは「人」と「文化」
私が社長になってから特に力を入れたのが社員教育・人材育成です。オペレーションのシステム化やお客様のリテラシー向上により、特にデジタルスキルの獲得・向上は日々取り組まなければならない状況です。それに元々私たちが担っている事務センターの業務は、ブラックボックス化・属人化しやすいと言われていた部分もあり、システム化やスキルの伝播が難しかった点も多くありました。それを克服しながら、業務のデジタル化と社員のスキルアップを同時に行ってきたことで、以前にもまして効率よくお客様への価値提供が可能になったのではないかと思います。
ただ、そういったことが比較的スムーズにできた要因には、当社特有の文化があると思っています。当社の社員には「助け合い」の文化がごく当たり前のように存在していると感じます。私自身は元々証券の営業をやっていた人間なので、どちらかというと「競争」という文化の中で育ったのですが、当社は「お互いに助け合って仕事を進めていく」ということが当たり前にできる組織だと思います。
これはオペレーションセンターという業務の特性上、「誰かの仕事が止まったら自分の仕事も進まない」という合理的な理由からくる部分もあるとは思いますが、社員を見ているとやはりそれだけではなく、人間性による部分も大きいと感じます。「誰かのため・チームのため」という価値観で働いている社員が多く、ゆえに他の人の成功や成長に共感して一緒に達成感を味わう、というアクションをごく自然に取れている社員が大勢いる。これは間違いなく当社の強みですし、これから入社する方々、特にマネジメントの経験を積みたい方にとっては、非常に心強い材料でもあり武器にもなる要素だと思いますね。
DSCのこれからについて
現在、大和証券グループは「ハイブリッド戦略」という形で、従来の証券ビジネスのみならず様々なアクションを計画、実行しています。その中で、私たちはこれまで大和証券の事務センターとして証券事務だけを担ってきましたが、私たちの強みである「人」や「文化」の力を生かして、グループのハイブリッド戦略に則った「大和ネクスト銀行」や「大和コネクト証券」といった、大和証券以外のグループ会社の事務受託も始めています。大和証券グループは、他にも様々な分野で事業を展開しており、そういった証券・金融とは全く異なるフィールドの事務であっても受けられるような組織にしたいという想いがあります。そのためにはやはり今まで以上に「ビジネスプロセスの設計とマネジメント」ができる人材を増やしていかなければならない、と考えています。
もちろん、既存の業務においてもスキルの向上が求められますので、これまで通り人材育成には力を注いでいくつもりです。更に、昨今の社会的ニーズに応えるため・大和証券のお客様の期待に応えるため・そして未来の大和証券ビジネスセンターをより良くしていくために、多様な知識・経験を有する仲間を迎え入れることで創造性と革新性を高めていかなければなりません。私たちの事業や仕事に少しでも興味をもって頂けて、大和証券ビジネスセンターの強みや環境を生かして更にキャリアアップしていきたい！という方は、ぜひご応募いただけたらと思います。
